ABOUT CARE ペースメーカ外来

徐脈性不整脈に対する有効な治療法としてペースメーカがあります。ペースメーカには、リード(電極)とジェネレータ(本体)で構成される従来型のタイプ(画像1の左から3番目、4番目)と、心臓内にすべてを植え込むリードレスペースメーカ(画像1の左から1番目)の2種類があります。

また、頻脈性不整脈に対する治療として用いられる**植込み型除細動器(ICD)や、心不全治療に使用される両室ペースメーカ(CRT)など、さまざまな植込み型デバイスも存在します(画像1の左から5〜8番目)。

これらのデバイスの動作確認や設定調整を行う専門の外来が「ペースメーカ外来」です。

画像1 画像提供:日本メドトロニック株式会社

当院では、一般的なクリニックでは珍しく、Medtronic(メドトロニック)社製のプログラマーを導入し、外来診療を行っております。
このプログラマーを使用することで、ペースメーカや除細動器の状態確認だけでなく、設定の変更まで可能となり、病院の専門外来と同等の診療が実現しています。

対象となる機器は以下の通りです:

  • ペースメーカ(リードレスペースメーカを含む)
  • 植込み型除細動器(ICD)
  • 両室ペーシング機能付きペースメーカ(CRT-P、CRT-D)

また、遠隔モニタリングによる診療にも対応しており、患者様の通院負担を軽減する体制を整えています。

他院でMedtronic社製のデバイスを植え込まれた方で、

  • 病院の診療日に通院が難しい方
  • 当院での薬物治療と合わせて一元的に管理をご希望の方

など、どなたでもお気軽にご相談ください。

当院では月曜〜土曜の診療時間内に、通常診療と並行してデバイスのチェック・設定変更を実施しております。

画像提供:日本メドトロニック株式会社

文責:小西弘樹 日本循環器学会 循環器内科専門医