ABOUT CARE 過活動膀胱


過活動膀胱とは

過活動膀胱は「急に強い尿意を感じて我慢が難しい」「トイレが近い」などの症状を特徴とする状態です。寒い季節になると、急に強い尿意を感じたり尿漏れを経験する方が増えます。「年だから仕方がない」「寒いから仕方がない」とあきらめていませんか?


こんな症状はありませんか?

  • 急に強い尿意(尿意切迫感)を感じる
  • 日中や夜間に何度もトイレに行く(頻尿・夜間頻尿)
  • 我慢できずに尿が漏れてしまう(切迫性尿失禁)

膀胱炎に似た症状がありますが、過活動膀胱では膿尿や血尿はみられません。
主に高齢の女性に多いですが、若い女性や男性にも起こります。特に高齢男性では前立腺肥大症に伴う場合もあります

画像提供:キョーリン製薬


質問表

検査について

  • 尿検査:尿の中の白血球や赤血球を調べ、膀胱炎などの炎症がないかを確認します。
  • 腹部超音波検査:腎臓や尿管、膀胱に異常がないかを調べます。
  • 残尿測定:排尿後に膀胱に残る尿の量を測定します。

治療方法

行動療法

排尿日誌をつけて水分摂取を調整し、尿意が出た時に少し我慢して排尿間隔を延ばす訓練を行います。

薬物療法

  • 抗コリン薬:膀胱の収縮を抑え、尿意切迫感や頻尿を軽減します。副作用として口の渇きや便秘が起こることがあります。
  • β3アドレナリン受容体作動薬:膀胱の筋肉をリラックスさせ尿をためやすくします。副作用は比較的少なく高齢者にも使いやすい薬です。

お悩みの方へ

泌尿器科の受診にためらいを感じる方も多いですが、多くの方が同じ悩みを抱えています。
過活動膀胱は治療薬で改善が可能ですので、あきらめずにご相談ください。