ABOUT CARE アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎を含む)

本来は無害である花粉や食べ物、ハウスダストなどに対して体の免疫系統が過剰に反応してしまうことを”アレルギー反応”といい、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどの原因となります。

花粉や食物、ハウスダストなどによるアレルギー疾患が疑われる場合、当院では必要に応じてView39という採血によるアレルギー検査を行うことができます。検査費用は3割負担で4850円程度です。

アレルギー性疾患の治療薬

抗ヒスタミン薬

マスト細胞からヒスタミンなどの物質が放出され、神経を刺激し、粘膜が腫れることでアレルギー性疾患が生じます。抗ヒスタミン薬はヒスタミンが受容体に結合するのをブロックすることでヒスタミンの作用を抑えます。抗ヒスタミン薬には第1世代、第2世代があります。

第1世代抗ヒスタミン薬

速効性で効果が少し強い反面、副作用も強く、眠気、尿閉、口渇、便秘などの副作用が起こることがあります。第1世代の方がくしゃみ、鼻汁に効果的とされます。

第2世代抗ヒスタミン薬

第1世代抗ヒスタミン薬と効果を維持し、副作用を軽減しています。眠気の副作用が少なく、自動車運転禁止・注意の記載がない薬剤もあります。

自動車運転禁止・注意の記載がない薬剤
  • アレグラ(フェキソフェナジン)
  • クラリチン(ロラタジン)
  • ビラノア(ビラスチン)
  • デザレックス(デスロラタジン)

構造式による効果の違い

三環系、ピペリジン骨格、ピペラジン骨格と化学式で3種類に分類できます。三環系の薬で効果不十分なときは、別カテゴリーへの変更で改善がみられることがあります。

  • 三環系:アレジオン、クラリチン、アレロック、デザレックス、ルパフィン
  • ピペリジン骨格:アレグラ、タリオン、エバステル、ビラノア
  • ピペラジン骨格:ジルテック、ザイザル

鼻噴霧ステロイド薬

アレルギー性鼻炎の場合、鼻噴霧ステロイドは最も症状改善効果が強い薬剤で、粘膜局所における炎症性物質を抑えます。効果発現は約1-2日で、鼻汁、鼻閉、くしゃみの全てと、眼の痒みなどの症状にも効果があります。鼻噴霧ステロイド薬は初期療法からあらゆる重症度のアレルギー性鼻炎患者に使用できます。

抗ロイコトリエン薬

ロイコトリエンという物質は血管拡張をさせて、鼻の粘膜を膨張させます。抗ロイコトリエン薬は鼻粘膜にある受容体に結合するのを防ぎ、粘膜の腫れやむくみを抑制し、鼻づまりの改善に使用されます。

  • シングレア、キプレス(モンテルカスト)
  • オノン(プランルカスト)