ABOUT CARE 新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルスに感染した場合、発熱や咽頭痛、鼻汁、咳などの症状が出現します。しかし、発熱や咳などがない患者さんも多く、体調不良の場合には新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性に注意することが必要です。実際、当院にも「花粉症だと思います」「発熱がないし、周りにコロナの人はいませんので違うと思います」などと来院され、検査で新型コロナウイルス感染が判明することが多々ありますので、疑わしきは発熱外来対応の方針としています。

多くの場合は軽症ですが一部重症化し入院を要することもあります。高齢の場合に重症化リスクがたかく、そのほかに癌や慢性腎臓病や心疾患、呼吸器疾患、肥満、妊娠、喫煙なども重症化リスクとされます。また感染後も数カ月にわたって後遺症状がでる場合もあります。

新型コロナウイルス感染症の診断

当院では抗原検査にて、新型コロナウイルス(COVID-19)の診断を行います。10分程度で検査結果が判明します。

新型コロナウイルス感染症の治療

ウイルス性疾患ですので抗生物質の効果はありません。当院で主に使用する経口抗コロナ薬を以下に記載します。いずれも高価で、最も安いゾコーバ錠でも3割負担で薬剤費が14,889円(1回の治療につかう7錠分として薬局にお支払いいただく金額)になります。

  • モルヌピラビル(商品名ラゲブリオカプセル):軽症患者に使える内服薬。投与により入院・死亡を30%減少。妊婦や授乳婦への投与は禁忌。
  • ニルマトレルビル・リトナビル(商品名パキロビッドパック):投与により、入院および死亡リスクを89%減少。
  • エンシトレルビルフマル酸(商品名ゾコーバ):ウイルスの増殖を抑え、症状回復までの期間を1日短縮する。

経口抗コロナ薬は高価であるため、重症化リスクを勘案したうえで患者さんのご希望に応じて処方を行っております。

他には、発熱や上気道症状に対する内服薬を処方しています。

自宅療養期間について

自宅療養期間の目安は5日間です。5日目以降も症状がある場合は症状が軽快してから24時間経過するまでは外出を控えることを推奨しています。