ABOUT CARE 湿疹(皮膚炎)
皮膚に痒みや赤みなどが現れる病気の総称を皮膚炎といいます。原因は様々で化学物質、アレルギーなど様々です。治療にはステロイドが含まれた塗り薬や抗ヒスタミン作用が含まれた内服薬などを使用します。
ステロイド軟膏について
皮膚科でよく処方されるステロイド軟膏について解説します。ステロイド軟膏を塗る際には
- 薬の効果を十分に得るためには、肌が清潔な状態にし、
- 患部の水分を除去してから、すり込まずに薄く塗ります。
またときどき「効きが悪いです」と来院される方がおられますが、よくよく伺うと使用頻度が適切でなく効果が得られてない場合も多いため、処方内容通りの使用を心がけてください。
ステロイド軟膏には強さがあります
当院で処方されるステロイド軟膏の例です。ストロング以上の軟膏は顔に塗るには薬剤が強すぎますので、他の部位に処方された軟膏を顔に塗らないように注意してください。
ストロンゲスト(顔に塗ってはいけません)
- デルモベート軟膏(クロベタゾールプロピオン酸エステル)
- ダイアコート軟膏(ジフロラゾン酢酸エステル)
ベリーストロング(顔に塗ってはいけません)
- フルメタ軟膏(モメタゾンフランカルボン酸エステル)
- アンテベート軟膏(酪酸プロピオン酸ベタメタゾン)
- トプシム軟膏(フルオシノニド)
- リンデロンDP軟膏(ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)
- マイザー軟膏(ジフルプレドナート)
ストロング(顔に塗ってはいけません)
- メサデルム軟膏(プロピオン酸デキサメタゾン)
- ボアラ軟膏(デキサメタゾン吉草酸エステル)
- リンデロンV/リンデロンVG軟膏(ベタメタゾン吉草酸エステル)
- フルコート軟膏(フルオシノロンアセトニド)
ミディアム
- リドメックスコーワ軟膏(吉草酸酢酸プレドニゾロン)
- アルメタ軟膏(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)
- キンダベート軟膏(クロベタゾン酪酸エステル)
- ロコイド軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)
ウィーク
- プレドニゾロン軟膏(プレドニゾロン)
- テラ・コートリル軟膏(1%)
- オイラックスHクリーム(0.25%)
ステロイド軟膏は魔法の薬!?
ステロイド軟膏を万能薬のように思われるのか、自己判断で処方用途以外に使用して状況が悪化し来院されることがあります。医師の診断がなされていない病変にステロイド薬を使用しても効果がないばかりか、かえって症状がひどくなるおそれがあります。 一番多いのが、白癬症(みずむしなど)に対して、ステロイド軟膏を使用して増悪して来院されるケースです。ステロイドはあらゆる皮膚病変に効く魔法の薬ではありません。自己判断でステロイド薬を使用するのはやめましょう。
抗アレルギー薬について
抗アレルギー薬については”アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎を含む)”のページにまとめていますので、参考にしてください。
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