ABOUT CARE 白癬症(みずむし、いんきんたむし、など)

白癬症は真菌(カビ)による感染症の総称で、水疱ができる・皮膚が剥がれる・皮膚や爪が厚くなるなどの症状がでます。感染を生じた部位で呼び名があり、足に起こった白癬症は「みずむし」、陰部に生じた場合には「いんきんたむし」などと呼ばれます。顕微鏡などで真菌の存在を証明することで診断し、抗真菌薬を外用や内服で治療を行います。

感染する箇所により5つに分類されます。

  • 足白癬(みずむし):大人に多く、足指の間にできることが多い。
  • 爪白癬(爪みずむし):爪に感染した状態。足の爪に多い、薬を塗って足の爪が生えてくるのを待つ必要があり、治療期間が年単位になることもある。
  • 股部白癬(いんきんたむし):陰部周囲の感染。
  • 体部白癬(たむし):上記以外の部分の感染。
  • 頭部白癬(しらくも):乳児や幼児に多く、頭皮の感染。

過去に別の疾患で処方されたステロイド軟膏を塗布して来院される方がしばしばおられます。ステロイド剤を白癬症に使用すると、白癬症は増悪します。また自己診断をして市販のみずむしの薬を使用してから来院されると、顕微鏡での白癬症の診断がしづらくなるため注意が必要です。気になる症状があるかたはまずご相談ください。