ABOUT CARE 高尿酸血症・痛風

高尿酸血症・痛風とは

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断され、高尿酸血症の状態が長く続くと、尿酸が結晶になって関節に沈着し、急性関節炎(痛風)を引き起こします。

治療について

痛風発作が生じた際には、まず炎症を抑える治療を行い、その後尿酸値の正常化を目指します。

食事に関する注意点

  1. 標準体重を目標に減量しましょう:過食に注意し標準体重を目標に減量することが大切です。ただし、あまり急激な減量は、血清尿酸値の上昇につながるので注意が必要です。
  2. プリン体を多く含む食品の摂取を避けましょう:体内の尿酸が増えると、血液中に蓄積されることから、プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう。プリン体は水溶性なので、肉や魚のスープにも注意が必要です。
  3. 水分を十分にとりましょう:水分摂取量が増えると、尿量が増加します。結果尿中の尿酸の排泄量が増加し、血中の尿酸値が低下します。水分は、お水・お茶・ウーロン茶などがお勧めです。
  4. アルコール摂取を控えましょう:アルコール代謝に関連して血清尿酸値が上昇しますので控えましょう。特に、ビールはプリン体を多く含みます。
  5. 一日の食事は3食規則正しくとり、栄養のバランスが偏らないようにしましょう:主食(穀類)・主菜(肉・魚・卵・豆腐など)・副菜(野菜類)を組み合わせて摂取しましょう。ただし、果物は果糖が多いので、摂りすぎないようにしましょう。

日常生活での注意点

  1. 適度な運動を心がけましょう:週3日程度、軽い運動を継続して行うと、肥満などの改善に効果があります。過度な運動は、血清尿酸値の上昇を招きます。
  2. ストレスをためないようにしましょう:十分に休養して、ストレスを上手に解消しましょう。

薬物療法について

高尿酸血症の治療薬は下記の3つに分類されます。病態に応じて使い分けをして、6.0mg/dl以下を目指した治療を行います。

  • 尿酸排泄促進薬(プロベネシド、ベンズブロマンなど):尿酸排泄低下型の高尿酸血症に用いる
  • 尿酸生成抑制薬(フェブキソスタット、ユリスなど):尿酸産生過剰型の高尿酸血症に用いる
  • 尿アルカリ化薬(ウラリット):尿pHを上昇させ、尿路結石の発生を予防する